2025/11/25 15:30

みなさん、「ガーデンハックルベリー🫐」はご存知ですか?
あまり馴染みのない食べ物ですよね。
ガーデンハックルベリーは、北アメリカ原産のナス科の植物です。
その黒紫の果実は、生のままではえぐみが強く食用には向きませんが、加熱すると驚くほど美しい紫色になり、ジャムやシロップ、ジュースに加工して楽しむことができます。
アメリカやイギリスなどでは古くからジャムやパイに加工され、家庭で親しまれてきました。
見た目はブルーベリーに似ていますが、実は近縁ではなく、トマトやナスの仲間。完熟すると深い紫色に染まり、鮮やかなアントシアニン色素が豊富に含まれています。
長野県が育てる理想の環境
ガーデンハックルベリーは、昼夜の寒暖差が大きく、日照時間が長い環境を好みます。
そのため、長野県の高原地帯はまさに理想的な栽培条件。実がしっかりと色づき、アントシアニン含有量が高くなる傾向があります。
夏の終わりから秋にかけて実る果実は、まさに自然の恵みそのもの。
この時期になると、あちこちの道の駅などでハックルベリージャムを見かけるようになります。
栄養価と効能:目の健康とアンチエイジングに!
ガーデンハックルベリーには、アントシアニン、ビタミンC、カリウム、鉄分、食物繊維などが豊富に含まれています。
特にアントシアニンはブルーベリーの数倍と言われるほど多く含まれ、抗酸化作用によって以下のような健康効果が期待されています。
* 目の疲れ・かすみの軽減
* 血管や皮膚の健康維持やアンチエイジング
* 生活習慣病の予防サポート
* 便通改善(食物繊維による整腸効果)
まさに「目にうれしい」「体にやさしい」自然のサプリメントともいえる果実です。
バァバの愛、ハックルベリー
我が家では、視力の悪いジジのために、ババがたくさんのハックルベリーを育てます。
新米を収穫し終え、実が緑から濃い紫に変わり始める頃に収穫し、1年分のジャムを作ります。
いつもああでもないこうでもないと口喧嘩しているジジババですが、
ガーデンハックルベリージャムを見ると、バァバの愛を感じます。
そして驚くのが、ハックルベリーの生命力。
一度植えると、翌年も勝手に芽を出し、まるでミントのように広がっていくのです。
我が家ではあまりに増えすぎるので、タネを燃やしているほど。
それでも、翌年になるとまたどこからか顔を出す——
そんなたくましさも、愛すべき特徴のひとつです。
ハックルベリージャムの作り方
完熟した黒紫の果実を使って、香り高いジャムをつくることができます。
ブルーベリーと風味は似ていますが、濃厚なコクと香りが特徴です。
ポイントは「アクを丁寧にとること」。
数回に分けて茹でこぼすことで、クセが抜け、風味がまろやかになります。
材料(作りやすい分量)
* ガーデンハックルベリー:500g
* 砂糖:150g(果実の30%)
* 蜂蜜:大さじ1
* レモン汁:大さじ1
* 塩:ひとつまみ
作り方
1. 実を洗い、ヘタを取り除く。
2. 鍋にたっぷりの水を入れて実を煮立て、緑のアクが出てきたら湯を捨てる(これを2〜3回繰り返す)。
3. 鍋に実と砂糖を入れ、弱火でじっくり煮詰める。
4. とろみがついたらレモン汁を加え、さらに数分煮詰める。
5. 清潔な瓶に詰めて保存する。
深い紫の色が美しく、パンやヨーグルト、チーズやバニラアイスとも相性ぴったり。
アントシアニンの力をまるごと味わえる、自然の恵みの一瓶です。
おわりに
ガーデンハックルベリーは、見た目も効能も、そして育てる物語も豊かな果実。
自然の力を信じ、毎年の実りを楽しみにしながら——
今年は収穫が終わってしまいましたが、気になる方は来年ぜひチャレンジしてみてくださいね!
