YAMAICHI ALPS | 農家直送 お米と野菜

2024/09/12 10:27


突然ですが、糠(ぬか)って何だかご存知ですか?糠漬けや米糠石鹸など、よく耳にしますよね。

糠(ぬか)とは、玄米を精米するときに出る削り屑です。この糠には、ビタミンB群やミネラルなど様々な栄養が含まれているので、漬けてもよし、塗ってもよし、そして野菜作りにもよしなのです。「野菜を作るなら、米も作れ」なんて言われたりもしますが、それはお米の栽培後に残るこの糠など副産物が、土壌改良に役立ち、美味しい野菜を育ててくれるのが理由です。

我が家でも、お米作りで出た副産物を利用して、ハウスなどを使わず露地で、自然の力を借りてお野菜たちを作っています。

ぬかの力で土を豊かに

精米時に出るぬか。コイン精米所に行くと貰えたりします。このぬかを使うと、栄養たっぷりなコンポストが作れます。ぬかを利用することで、有機物を効率よく分解し、栄養豊富な土壌を作ることができるんです。
材料
- ぬか
- 落ち葉や草
- 野菜くずや果物の皮
手順
1. コンポスト用の容器や堆肥箱に、ぬかと落ち葉や野菜くずなどの有機物を交互に重ねていきます。例えば、最初に落ち葉を敷き、その上にぬかを撒きます。次にまた落ち葉、ぬかと重ねる形です。
2. コンポストが乾燥しないように、適度に水を加え、踏み固めます。湿り気が保たれることで、微生物が活発に活動しやすくなります。
3. 空気を含ませるため、天地返しをします。これにより、微生物の活動が促進され、分解が進みます。
4. 約3〜6ヶ月でコンポストが完成します。完成したコンポストは黒くてフワフワした状態になり、土壌に混ぜると非常に良い肥料となります。

我が家のコンポストで完熟させた土には、にょろにょろとたくさんのミミズがいます!どこからやってくるのでしょうね…。土が柔らかく住みやすいのだと思います。そして栄養たっぷりなので、飛んできたトマトや桂の木の種が見事に発芽して、大きな苗になっていました。土の力、驚くべきです。


籾殻(もみがら)も優れもの

稲からお米を収穫する際、お米は籾殻(もみがら)に包まれています。玄米に籾摺りすると出てくるこの籾殻も、土にとって非常に価値のある資源なのです!我が家の畑は以前田んぼだったので、水捌けがあまりよくありません。そこに籾殻を巻くと撒くと通気性が向上し、土がふわふわになります。水捌けのほかに、保湿効果もあるので、土がカラカラに乾くことがありません。


この籾殻、そのまま畑にも撒きますが、籾殻くん炭にして撒いたりもします。籾殻くん炭とは、籾殻を高温で燃焼させた炭です。通気性や保湿性に加え、土の中の微生物の住処となるので、土壌の健康が促進され、野菜の成長を助けることができます。


我が家には、栗の木が数本立っており、無農薬・無肥料で自然のままに育っているのですが、毎年根元に籾殻くん炭を撒いてやると、虫も比較的少なく、大きな栗の実がなります。あくまで自己満足ですが、自然のもので作ると、育てる側も優しい気持ちになりますし、お野菜たちもありのまま元気に育ってくれている気がします。



こうして育ったYAMAICHI ALPSのお野菜は、しっかりとお野菜の味がします。一度スーパーのキャベツを買って食べてみたら、キャベツの味がしない!と驚きました。いつも食べているキャベツは、すごく美味しいものだったのだと気づいた瞬間でした。今の時期食べごろのネギも、収穫して出荷する際、車に乗せると強烈なネギ臭が車内中に広がります…(良いんだか悪いんだか)。我が家のお野菜が元気なのは、きっとこうした土づくりにあるのだと思います。


お米の力だけでなく、季節の旬の力も兼ね備えたお野菜セット。最近美味しいもの食べてないな、食卓がマンネリ化してきたな、野菜食べてないなと悩まれているのであれば、ぜひ一度違いを味わってみてくださいね!


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