YAMAICHI ALPS | 農家直送 お米と野菜

2024/02/21 11:12

「麹」とは、おそらく馴染みのない言葉だと思います。一昔前には「塩麹」がブームになり、その名前を聞いたことがあるかもしれません。そんな中、ここ北アルプスの片田舎では、自家製味噌や甘酒をつくるなどして、麹文化が生活に根付いています。

我が家でも、毎日の味噌汁や甘酒、塩麹などで麹を積極的に取り入れています。これは、単に料理を美味しくするだけでなく、丈夫な身体をつくるためでもあります。
数年前、コロナが広がり始めた際、ワクチンに関する情報の混乱で正しい選択が難しく感じました。ワクチンに対する様々な意見があり、何が正しいのか分からなくなりました。ワクチンだけでなく、添加物や農薬は身体に毒だの、R-1は身体にいいだの(この季節売り切れ続出ですよね)、世の中は様々な情報に溢れています。そんな中、出会ったのが「麹」です。
麹は、添加物や化学物質を体外に排出し、免疫を向上させる効果があると知りました。情報が錯綜している中、自分の身体を信じ、免疫を高めて丈夫な身体を作ろう!と、麹の力を借りて「腸活」「菌活」を始めるようになりました。


何はともあれ、麹ってなに?

米麹とは、「ニホンコウジカビ」という菌を、蒸したお米に繁殖させたものです。麹菌を付着させ40度前後で約48時間保温すると、お米がふわふわした麹菌に包まれ(米の花と書いて、糀=麹)、ふわぁ〜と栗のような甘い香りになります。蛇足ですが、麹菌が蔓延っていく様をみていると、生き物なんだなぁと感心してしまいます。
この時、麹はたくさんの「酵素」を生成します。この酵素が食品を発酵させ、旨味や甘みを引き出し、身体に有益な成分を増加させたり、食品の保存性を向上させてくれます。大豆に麹を混ぜると、麹の酵素が豆のタンパク質をアミノ酸に分解し、美味しい味噌ができます。味噌の他にも、日本酒や醤油、酢、みりんなどの日本の伝統調味料を作るのに使われ、麹菌は「国菌」として指定されています。国花や国鳥は様々な国で指定されていますが、国菌を持っているのは、日本だけです。日本食には欠かせないものですね!


麹って何がいいの?

サクッとまとめると、美味しい!健康にいい!です。

麹は「酵素の宝庫」と呼ばれ、肉や魚、野菜に漬け込むと、酵素の働きで食材を柔らかくし、旨みを引き出します。特に、鶏肉は1番わかりやすいです。パッサパサの胸肉やささみも塩麹に漬け込むと、しっとり柔らかく、臭みも消してくれ、アミノ酸の旨みたっぷりになります。

そして、麹には酵素の他にも、健康や美容に嬉しい効果をもたらしてくれる成分が含まれています。
■酵素が、消化や吸収、代謝を促す = デトックス
■オリゴ糖や食物繊維が、善玉菌を増やし腸内環境を整える = 免疫アップ、便秘解消、花粉症改善
■ビタミンB群が、糖質や脂質をエネルギーに変える = 疲労回復
■コウジ酸やエルゴチオネインなどの抗酸化物質が、活性酸素を取り除く = アンチエイジング
■グルコシルセラミドなどの成分が、肌のバリア機能や保湿力をアップさせる = 美肌


科学も未発達な時代に、先人たちが発見し、発展させてくれた麹。すごいですね。まさに、身土不二。日本人の身体や文化にピッタリと寄り添っている感じがします。

このブログを読んで、ちょっと麹良さそうだな〜と思っていただけると、大変嬉しいです。次回は、麹の使い方についてお話ししますので、ぜひ一緒に麹生活、腸活、菌活を始めてみませんか?お楽しみに!



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